模倣品対策:展示会で、模倣品の監視・摘発を実施

【問題】

 中国では、展示会に堂々と模倣品が出品され、ここから世界中に模倣品が拡散していきます。 展示会には世界中のバイヤーが集うので。模倣品が出品されると、世界中に広まるおそれがあります。

  また、広州交易会をはじめとした中国の展示会場を見回ってみると、商標権や意匠権の侵害の

おそれがある製品を堂々と出展している事業者を発見することがあります。

 例えば、ある年には、権利侵害のおそれがある製品を出展していた業者が、意匠権侵害で 45 社程度、商標権侵害で30 社程度ありました。

 

【対策】

権利種別: 意匠権、商標権

対象国・地域: 中国

対策シーン; 行政摘発、調査・監視(モニタリング)

対策コスト: 本事例のコスト範囲が不明瞭なので示すのは困難

所要期間: 事前準備:約 1 ヶ月

             事後調査:約 6 ヶ月

             事後処置:3 ヶ月以上

対策の目標: 模倣品の製造国外への流出を防ぐ

対策効果:広州交易会の展示会場からの模倣品の排除

        意匠権侵害:約 35 社

        商標権侵害:約  5 社

(経済産業省HP「模倣品・海賊版対策事例集」から転用)

 

 この中国最大の展示会には政府取締機関の担当者が常駐しており、模倣

品を発見し、政府担当者に申告、模倣品と認められた場合、その場で展示会から当該製品を排除することができます。

 また、当日中に「投訴状」と呼ばれる、政府担当者への申告状を作成し、翌日に提

出することで、認められれば数時間後には会場から模倣品を撤去させることができます。

 模倣品拡散の元を断つということで、とても有効な方法だと思います。

 

詳細は、該当HPへ