人気寝具を非正規販売? 愛知県警が2人逮捕

 テレビの通販番組などで人気の寝具「トゥルースリーパー」の偽物を所持し、インターネットのオークションで販売していたとして、愛知県警は14日、商標法違反(販売譲渡目的所持)の疑いで、堺市堺区綾之町東2、卸小売業トウギョウ幹部の男性(43)と、大阪市淀川区十三東1、小売会社役員男性(39)の両容疑者を逮捕した。


 逮捕容疑では、トウギョウ幹部は今年1月22日に堺市の自宅で、小売会社役員は2月17日に大阪府忠岡町の倉庫で、それぞれ「トゥルースリーパー」の商標を使った偽ブランドのマットレスなどを販売目的で所持したとされる。両容疑者とも容疑を認めている。


 県警によると、トウギョウ幹部は2011年から今年初めにかけて、偽物のトゥルースリーパー約1万5千点を中国から輸入し、国内の小売業者に転売していた。売り上げは2億円近くに上るとみられている。商品の一部は過去に正規品を製造していた中国の工場から横流しされたとみられ、品質が正規品と変わらないため、県警の指摘で初めて偽物だと気付いた小売業者もいたという。


 小売会社役員トウギョウ幹部から仕入れたトゥルースリーパーの偽物を、正規品の半額の1万~1万7500円程度でネットオークションに出品していたという。


 トゥルースリーパーの商標権は通信販売業オークローンマーケティング(名古屋市東区)が持ち、通販番組やネットショッピングなどで03年から販売している。マットレスと枕があり「低・中・高反発」と呼ばれる弾力性と復元性から腰痛や肩こりの解消につながるとして人気が出た。同社によると、累計販売は昨年8月末時点で300万枚。


 違法な商品がネット上に出回っていることに気付いた同社が昨年9月、県警に相談。両容疑者の逮捕を受け、同社広報は「今後もお客さまに安心してご使用いただけるよう、正規品の知的財産権を侵害するような商品や業者に対し断固として対応する」としている。(中日新聞2015年4月14日)


 「商品の一部は過去に正規品を製造していた中国の工場から横流しされた」って物は真正品と同じじゃないですか。「品質が正規品と変わらない」ので、見分けはつきませんね。これだから、中国での生産は油断できません。