「脱獄」と呼ばれる不正な改造をしたiPhoneを販売したなどとして、商標法違反の疑いで逮捕された富山市の24歳の男は、オークションサイトの2つのIDを使い分けて200台余りの端末を売りさばいた疑いがあることが警察への取材でわかりました。警察は、ネット上での売買の実態を捜査しています。
逮捕されたのは、富山市に住む無職、男性容疑者(24)で、警察によりますと、ことし3月から5月にかけて「脱獄」と呼ばれる不正な改造をしたiPhone6台をオークションサイトで販売し、販売元・アップル社の商標権を侵害したとして、29日朝、商標法違反の疑いで逮捕されました。警察の調べに対し、「小遣いを稼ぐためにやった」と供述し、容疑を認めているということです。
その後の調べで、男性容疑者はオークションサイトの2つのIDを使い分けて改造したiPhoneを売りさばいていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。警察によりますと、男性容疑者は200台余りの端末を売りさばいたとみられ、購入者には人気ゲームアプリで不正行為をするのに必要な暗号の入力方法を「LINE」で伝えるなどしていたということです。
警察は、購入者など4人についてゲームのデータを不正に改変した疑いで書類送検し、ネット上での売買の実態を捜査しています。(NHK 2016年9月29日)
「脱獄」と呼ばれる不正な改造をしたiPhoneを販売したなどとして、商標法違反の疑いで富山市の24歳の男性が逮捕されました。
これは非常に難しい解釈で商標権侵害としたものです。男性容疑者は正規品のiPhoneを買い、これを転売しています。この行為は正当な行為で商標権侵害に当たりません。ただ、転売前にiPhoneのプログラムを改造したために、登録商標の品質保証機能を毀損したので、商標権の侵害だというのです。
このプログラムの改造が商標権侵害に当たるのかは、法律に定めがありません。まず、裁判で商標権との判決を得る必要があったのではないでしょうか。